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複数分子イメージング研究チーム[Multiple Molecular Imaging Research Laboratory] チームリーダー:榎本 秀一
概略
研究内容
研究業績
研究スタッフ

- 分子を彩る -



新しい核医学診断技術「複数分子同時イメージング法」の実現を目指します


体内における様々な分子の動きを同時に捉え、高度な診断情報を得ることを可能にする複数分子同時イメージング法の実現を目指し、半導体コンプトンカメラGREIの開発と新規プローブの創薬を行っています。

研究概要

1) 複数分子同時イメージング装置の開発

 宇宙観測技術に用いられるコンプトンカメラの原理を半導体検出器に適用した新しい分子イメージング装置「GREI」の開発研究を行っています。GREIは複数の分子プローブから放出されるガンマ線を同時に識別し、その空間分布を同時に視覚化できます。左図は現在設置されている2台のGREI本体の写真とこれを用いて行ったマウスの3プローブ同時イメージングの結果です。 3種のプローブが体内でそれぞれ異なる部位に分布している様子を捉えています。現在、この装置の実用化を目指した高度化開発を進めています。

2)種々の加速器を利用した放射性核種の製造と応用

 GREIではこれまで核医学診断で用いられてきた放射性核種よりも広い領域のガンマ線エネルギーをイメージング出来ます。このため、様々な放射性核種を新規核医学核種として探索し、製造・利用しています。

3)複数分子同時イメージング用新プローブの創薬

 がんと微小環境、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病、脳神経疾患、移植再生医療など多岐の分野で複数の分子プローブを探索・開発しています。

4)生体微量元素の分子生物学的、代謝生理学的探求

 これまで見ることの出来なかった微量元素体内分布のリアルタイムイメージングを行い、その代謝調節メカニズムを分子生物学的手法により研究しています。

複数分子イメージング研究室ホームページ

 
2013年2月14日
様々な色を持つ有機蛍光色素「ABPX」の発光メカニズムが明らかに
-光エレクトロニクス分野に新たなスマートマテリアルを提供-
2011年4月26日
亜鉛トランスポーター複合体による亜鉛要求性酵素の活性化機構を解明
-亜鉛トランスポーターにタンパク質を安定化させる新たな機能-
2011年2月25日
凝集すると発光する新タイプの有機系蛍光色素分子を開発
-分子の集積を可視化し、毒性タンパク質の凝集現象を解明へ-
2008年7月3日
マウスで複数の放射性薬剤の同時イメージングに世界で初めて成功
- 世界に先駆けて分子イメージング技術を活用した新診断装置を創出
 
2010年4月号
凝集すると発光する新タイプの有機系蛍光色素分子「ABPX」を開発
 
2011年7月15日
Lending a helping hand
Zinc-transporting protein complexes are found unexpectedly to steer the maturation of an essential enzyme
2008年12月19日
Many tracers make light work
A new type of biological camera can trace several different molecules at once in a live animal

連絡先

研究チームへのご連絡は下記より受け付けております。
[研究内容についての問い合わせ先]
榎本 秀一 TEL 078-304-7190 Mail 
[研究以外の問い合わせ先]
服部 睦代 TEL 078-304-7193 Mail